倭姫命の御巡幸(やまとひめのみことのごじゅんこう) 定価:1,500円 倭姫命の御巡幸(やまとひめのみことのごじゅんこう) 定価:1,500円

倭姫命世紀の記述を中心に皇太神宮儀式帳の経路も併記。

倭姫命やまとひめのみこと御巡幸ごじゅんこう

  • サイズ A5判
  • 本文 208頁
  • 定価 1,500円+税

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 伊勢の地に鎮座まします天照大神は、『日本書紀』によると、はるか二千年以上も昔に、第十一代垂仁天皇の皇女、倭姫命により奉斎されたと伝えられています。
 それまで大和の国で天照大神を第十代崇神天皇に託されて奉斎されていた天皇の皇女、豊鋤入姫命の後を継いで大神に仕える御杖代となられ、さらによい鎮座地を求めて、倭姫命は五人の重臣をはじめその士官たちと共に、天照大神の御神勅に従って、太陽が昇る東の方向へと進まれたのでした。
 伊賀国からはそのまま東へ進めなかったために、北の方向へと進まれて、近江や美濃の国を経て伊勢の国へと巡幸し、伊勢に着かれた時に「この神風の伊勢の国は、常世の浪の重浪よする国なり、傍国の可怜し国なり、この国に居らんと欲う」とのお告げにより、五十鈴川の川上の地に大神をお祀りされたのが伊勢神宮のはじまりとされています。
 倭姫命は大神が御鎮座ののち、神嘗祭や月次祭をはじめとする年中の祭りを定め、神田並びに各種ご料品を奉る神領を選定されたり、神宮所属のお宮を定めたりするなど、神宮の基礎となる祭祀やしきたりを確立されました。

 『倭姫命世記』をもとに編集いたしましたので、古代の「史実」ではなく中世の「伝承」として受け止められた方がよいとされるところや、学術的な説もいろいろとあるようですが、伝承の真偽よりも二千年以上も前のことが伊勢神道の教典としてこのように伝わっていること自体が素晴らしいことだと思っています。本書が倭姫命をはじめ「元伊勢」と呼ばれる御遷幸地に関心を寄せる方の参考になれば幸いです。
(編者)